おめでとう!21世紀!

竜ヶ岳

2001年初日の出

RYUGATAKE  1485 m  2001/1/1  快晴

あけましておめでとう&21世紀!!
というわけで、このビックイベントを山で迎えようと計画したわけである。しかしどうしたらいいのかわからない。そこで…ご来光だ!初日の出を拝みに行こうと計画したわけである。これなら無理はない。さっそく「山と渓谷」でチェック。初心者でもOKな山を発見。しかもダイヤモンド富士が見られる!この竜ヶ岳こそぴったりな山ということで決めた。

下部方面から車で向かう道はがらがらだが、午前5時頃に本栖湖に着いた時には車がいっぱい。おっと思いながらも広大な駐車場があり余裕で駐車。要所要所に立ってくれている上九一色村の方々の心遣いがすばらしい。竜ヶ岳はもともとヤブ漕ぎの必要な上級者コースの山。それを昨年2000年の初日の出の時、彼らが整えてくれたのだ。昨年の干支は辰年だったことから、この竜ヶ岳整備に着手したらしいが、その甲斐あって800人の人出があったらしい。今年も21世紀の幕開けをダイヤモンド富士でという人が大勢来ている。はたしてどれくらいの人出があったのだろうか。

ヘッドライトをつけ、いざ出陣。
素晴らしい快晴である。夜空の星々もきれいだ。登山口までは道に引かれた白線を辿って行く。山道は予想外に滑る。ストックを持って行ったのでかなり助かった。みんな滑りまくっている。周りの人たちをよく見ると、玄人と観光客との差が歴然。ダブルストック、土踏まずに装着する軽アイゼン、そして完璧な防寒対策。一方はカップルで金髪長髪、ハイヒール。ちゃんちゃんこを着たおばちゃんなどもいた。これは逆に地元民か。私はなんちゃって登山者。こういう山道に軽アイゼンは使うのだと知った。

山道はずっと列になっている。大パーティで来ている団体が休憩すると後ろが詰まってしまう。新年早々ちょっとイライラしながら越して行く。途中、富士山の撮影スポットの展望台があり、半分の人がここでゴール。しかし、これから頂上までは全行程が最高の景観なのである。

さらに頂上を目指して登る。ここからがなかなか遠い。写真の方々は頂上までの区間に思い思いの場所で陣取っている。なぜ頂上に行かないのかなと思ったが、その理由が後でわかる。必死の思いで頂上に着くと、少し物足りない。道中は、陸からそびえ立つ富士山が王者の貫禄のようで素晴らしかったからだ。見晴らしは抜群で、南アルプスの方も眺望できる。しかし富士山に関しては頭の方しか見えないのだ。そこでここではご来光を浴びたくないと思い、記念写真を撮り、すぐに下山。下りながら自分で納得がいくスポットを見つけることに成功。裾野まで見渡せる最高の場所だ。さぁ、あとはいつでも来い!ご来光!


おお、来る来る!
と思いながらなかなか来ない。空が結構明るくなってからが待つ。
周りの人たちは「この場所からじゃ、少し左よりの日の出だなぁ」と言っている。もしや頂上にいた方が良かったか?と不安になる。凍えそうだし気分が下降気味。



「うおおおっー!!きゃぁぁぁー!!来たぁーーダイヤモンドダイヤモンド!!」

歓声があがる。私も興奮。
「真ん中だーーー!!真ん中から来るぞーーー!!」誰かが叫んだ。

来る来る。本当だ真中からだ!嬉しぃ!!
太陽の頭がぽっと出てくる。きれいだ。あれがダイヤモンドか。物思いにふけるが…。

次の瞬間、直視していられない光が爆発したかのように富士山頂から放たれる。本体の登場だ!凄まじい輝きだ!あれこそダイヤモンド!!

神秘的な光景と同時に、今まで凍えていた体が急速に温まる。お天道様の偉大さを肌で実感。
わずか数分だが、ダイヤモンド富士に圧倒される。最高の21世紀の幕開けである。

05:10  本栖湖駐車場
05:19  竜ヶ岳登山口
06:43  竜ヶ岳頂上 15分休憩
07:15  ご来光を拝む場所を決定
07:45  初日の出(ダイヤモンド富士)
07:55  下山
08:54  竜ヶ岳登山口
09:00  本栖湖駐車場

くるぞ〜くるぞ〜。。。 ででで…でたーー!! ダイヤモンドっっ〜〜!!

 

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