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■ 峡中の立ち寄り湯 現在15湯 |
芦安温泉 岩園館 22/3/31 (芦安村) |
ナトリウム・カルシウム‐硫酸塩温泉。源泉掛け流し。 平日の受付開始10時に訪れ貸切状態である。自家源泉が温度43℃そのままで浴槽に流されている。年度末の気候の中,内風呂はちょうどよく,広大な露天風呂はぬるめである。湧出量は各風呂十分で,洗い場も掛け流しである。内風呂から溢れ出る湯が気持ちいい。露天も湯口のある浴槽(岩風呂)は十分な鮮度さだが,奥の広い岩風呂に関しては流れていく間に温度が低くなってしまうので,感覚的には冷泉だと思えばよい。何といっても掛け流しなのだから自然のままを堪能。しかし露天と内風呂は館が違い離れているため,一度服を着ての移動となる。私は熱めのお湯が好きなので,露天でゆっくりした後,内風呂で仕上げた。無色透明で無味。クセのないマイルドな湯である。各湯口にはコップが置いてある。これが正真正銘の100%源泉掛け流しのシンボル。南アルプスの麓に位置するこの宿の地下から湧出する源泉なのである。 |
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芦安温泉 みどりの郷くつさわ 02/9/8 (芦安村営) |
アルカリ性単純温泉。 鳳凰三山の登山後に寄る。貸切状態。すぐそばに同じく公営の金山沢温泉があり,あちらの方が施設がきれいで露天もあるということで,登山者はそちらに流れているのだろう。ここは穴場的存在。いい施設より風呂を独り占めできることの方が大切である。おそらくいつ行っても浴槽を独占できるだろう。高台に立っているが展望はなし。浴槽の大きさは大人3人でいっぱい。飲泉はできない。湯口からジャブジャブ湯が流れ出て浴槽から溢れている。加温の半循環だろうか。ヌルヌル系の泉質で良い温泉だと感じた。村営にしては,この施設で700円は少々お高い。しかし,前記の通り,小さい浴槽でゆっくり温泉に浸かることができる幸せは何ものにも代え難い。 ![]() |
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金山沢温泉 00/11/25 (芦安村営) |
アルカリ性単純泉。 夜叉神峠の帰り道に寄る。施設はきれいで浴槽も清潔感がある。風呂は内風呂,露天の2つ。洗い場は3つ。登山客中心だろう,十分な設備である。山の景観に溶け込む雰囲気はとても好感がもてる。特に露天風呂は山の清々しさの中でとても気持ちいい。開放感もあり売りになっているのだろう。秋から初冬の南アルプスに抱かれての入浴は格別。お湯は循環カルキ臭いので物足りなさは感じるが,何泊かの縦走登山をして来た人たちも大勢いると思うと,しっかり消毒された風呂の方がいいのかもしれない。 |
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甲府昭和温泉 ビジネスホテル 22/10/17 (昭和町) |
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉。自噴。源泉掛け流し。 自噴で掛け流し。近くにある信玄温泉と同様の感動である。なんといってもお湯が素晴らしい。盆地中央部特有の濃い茶色の湯。モール臭。浴槽から溢れ出す掛け流しの湯が光にあたりキラキラ輝いている。しかも自噴である。誰もが納得のひと風呂だろう。浴槽は2つ。右がドボドボ溢れる熱湯,左が蛇口から加水しているぬる湯。特に記載がないが,源泉温度が高いのだろう。熱湯にしばらく入っていると全身から汗がふき出してくる。飲泉の効能表示があるので,飲んでもいいのだろう。見た目の濃い茶とは裏腹にモール臭はおとなしく,鼻から抜ける程の香りはない。若干の鉄味を感じるが,いたってマイルドな味わいである。中央道沿いの側道に位置し,ビジネスホテルといっても目立たない場所だが,近隣の市民は銭湯として使っていそうな雰囲気。平日の今日は月に数回の清掃日ということで13時の開店。まだまだ甲府盆地にも私が行っていないこんな素晴らしい温泉が残っていると嬉しく思いながら一番風呂をいただいた。 |
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02/12/14 (敷島町営) |
ナトリウム・塩化物泉。 国道20号を少し北に入ったところにある公営施設。水曜日だが午後5時頃に行ったので,ちょうど混雑している時間なのか,湯船に入る隙間もない。近所の人が大半なのか,みんな和気あいあいとしている雰囲気。ロケーションや浴槽の大きさ,施設の規模からみても,完全に銭湯と言ってもいい。最近,それぞれの地域で特徴を生かした公営温泉にばかりを訪れていたので,お湯的にも設備的にも特徴がない公営施設がかえって新鮮。公民館のような雰囲気で地元の人に愛されているこちらの形態が本来の地元公営温泉の姿なのだろう。観光客相手の空間ではないことに好感がもてる。 |
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玉川温泉 02/10/19 (竜王町) |
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。源泉掛け流し。 評判の玉川温泉。久々に入浴目的だけの週末となる。貸切状態で感動的な掛け流しを味わう。脱衣所からドアを開け,浴場にに一歩入った瞬間,足が湯に浸かってしまった。おおっ!である。湯が川のように浴槽から流れ出ているのだ。しばらくこの湯の川を写真に撮るのに夢中になるくらいであった。温泉の湧出量に比べ,浴槽の大きさが絶妙なのだ。贅沢感が半端ない。浴槽から出た湯が,1cm満たされ光り輝いている。あとは説明はいらないだろう。もちろん飲泉可,鉄の味。 ![]() ![]() |
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01/8/14 (白根町営) |
アルカリ性単純泉。一部源泉。 水素イオン濃度はPH10.6で,日本2位。甘利山の帰りに寄る。芦安の玄関口にある施設。看板には日本一の高アルカリ温泉とある。山梨はアルカリ性単純泉が多いし,どこも結構な高アルカリ性なので,どのくらのものかと期待。湯は,つるつる系。入った瞬間は皮膚を溶かされるような感覚からつるつるとなる。しかし,芋洗い状態の浴槽はほとんどがお年寄りで,ゆっくり入る気分にはならず。入れ替わり立ちかわりで,すごい人の数でイヤになるくらいだった。老人施設でもあるのだろうか,おじいちゃんの天国という感じ。2人入ればいっぱいの源泉風呂は取り合い状態である。日本有数の高アルカリ温泉…味わうには我慢が必要か。 |
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八田温泉 湧暇李の里樹園 24/10/26 (八田村営) |
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。源泉掛け流し。(塩素消毒あり。加温なし&あり。) 源泉掛け流しの定義は施設によって違う。塩素消毒ありが源泉掛け流しに当てはまるのかは,意見が分かれるところだろう。地下1000mから湧き出る源泉を浴槽に注いでいることは間違いないのだが。さて,八田温泉は,現在は南アルプス市営温泉と名乗っている。旧八田村営の公営温泉。昔ながらの村民憩いの場という雰囲気。しかし,宿泊施設もあり,週末の18時は芋洗い状態。30度台のぬる湯に長時間入っている常連らしき方々が多い。加熱風呂は43度程度か,私の好きな高温のシャキッとした感触がよい。これだけの人気はやはり泉質に対する評判なのだろう。泡泡の湯という評判だ。筆者は特にそれらしき特徴を感じられなかった。日によってか,入浴客の多さで変わってくるのだろうか。 |
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プラザホテル貢川 01/4/15 (昭和町) |
単純泉。 甲府市の幹線道路アルプス通り沿いにあるビジネスホテル。道の向かいが甲府市なので,甲府温泉と言っていい温泉である。泉質も茶色のモール系。こんな場所に温泉があったのかと誰もが思いそうである。浴場には2つの浴槽があり,かなり熱い温度のものと,ぬるめのもの。碇温泉とは距離が近いので,特徴が同じならば,ぬるい湯が源泉に近く,熱い湯は加熱していると思われる。自家源泉ではないと推測すると,おそらく碇温泉あたりから引湯しているのではないだろうか。ちなみに熱い風呂は加温し過ぎ…熱すぎて誰も入っていない。温度設定を間違えたのだろうか,お客たちは文句も言わず,ぬるい湯の浴槽だけを使っていた。 |
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00/10/23 (芦安村) |
アルカリ性単純温泉。源泉掛け流し。 何と言ってもお湯が新鮮。自噴源泉そのまま掛け流し。平日なので,私一人でこの湯を楽しむことができた。南アルプスの悪路を少し緊張しながらのドライブ。山深いことも温泉情緒を盛り上げてくれる。風呂は源泉直の内湯と露天。硫黄臭がいっぱいである。湯口からドボドボ出ている湯は飲泉可。露天には湯の花がいっぱい踊っている。体からも呼吸からもこの素晴らしい泉質の温泉を吸収した。 ![]() ![]() |
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山口温泉 00/11/26 (竜王町) |
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。源泉掛け流し。 あわあわの湯と銘打っているだけあって,本当に泡がすごかった。体一面に密度の濃い泡がぎっしり。手ではねのけると,あわの付いた部分との差がはっきり確認できる。ぬめりという感じはなく,さっぱりしたお湯。何より源泉掛け流し,加温加水なし,湯量が豊富なのがすごい。そのため少々ぬるい。長湯の方にはいいだろう。もちろん全て湯口かたお湯をガブ飲みできる。容器に入れて持ち帰ることも自由。ここのご主人の行動からは,お客のために丁寧な仕事をしてるなと思う場面が何回か見られた。また今回初めての遭遇,あのオレンジのタオルが浴槽の横に置いてある。日本秘湯に入る会の方々が来ていたのである。 |
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やまなみの湯 02/12/23 (甲西町営) |
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉。 地下1500mから自噴という公営施設。櫛形山の登山の帰りに寄る。眺めのいい櫛形山,南アルプスをバックに随分と大きい駐車場にビックリ。非常に人気があるのだろう。お湯はというと,浴場に入ってすぐのかぶり湯が源泉。口にふくむと単純泉ではないことはすぐわかる。鉄分が豊富なようだ。黄金色の湯である。なかなかの個性派である。浴槽自体の大きさはそれほどでもないが,露天もあり,雰囲気はよい。駐車場にたくさんの車があったわりにはゆったりできた。休憩所や漫画雑誌コーナーなどがある大きな施設なので,人が分散しているのだろう。 |
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湯殿館 11/10/16 (玉穂町) |
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。源泉掛け流し。 高級スーパー銭湯という感じ。しっかり源泉を楽しむことができる。飲泉も可である。お湯は茶色モール系。人気の施設だが,空いていればゆっくりと源泉浴を楽しみたい。玉穂の地形的な位置は甲府盆地の中心。甲府市と三珠町の中間。この縦のラインの泉質は,茶色モール系なのだとわかる。地下深くプレートのせいだろうか。甲府盆地は知る人ぞ知るプレート天国。太平洋プレート,フィリピン海プレート,北アメリカプレート,ユーラシアプレートの4つのプレートがぶつかり合っている地形構造らしい。大月短期大学の田中収教授の山梨県の『泉源相』がとてもわかりやすい。 |
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リブマックス甲府 (旧 クレスト) 01/4/28 (竜王町) |
ナトリウム・塩化物炭酸水素塩温泉。 1800円と高いが,休憩室やシアタールームなどあるスパランド。浴場に入って驚いたのは,浴場内でマッサージの営業があるということ。このような施設なので,いろいろなサービスを受けたり,種類の多いお風呂に入って満足するという楽しみ方をして一日過ごす人が多いのだろう。変り種の風呂があり,ワイン風呂は香りもよい。露天風呂は屋上露天なので夜景がきれいでなかなかいい感じ。薬草風呂は源泉が注がれているという表示があり,源泉と薬草というのも微妙だが浸かっていると気持ちがいい。 ………………………………………………………………… ナトリウム・塩化物炭酸水素塩温泉。一部源泉掛け流し。 「リブマックス甲府」という訪れたことがない温泉のつもりでいたが,実は20年以上前に来ていたようだ。まったく覚えておらず,帰り際に見た温泉分析表に「クレスト」と書かれていたので気が付いた。確かに訪れている。上記の記録を読んで,記憶が蘇ってきた。ともあれ再訪したのは結果的に良かった。上記の記録では大した特色もないような内容だが,まだ若かったからか,それともスパランドという先入観からか,今回の印象とはだいぶ違う。まず,料金は大人1100円になっていた。運営会社の違いや老朽化もあるだろうが,20年前にはまだまだ最新だったスパランド的な最新設備も現在では珍しくないということもあるだろう。大浴場・超音波風呂・バイブラ風呂・薬草風呂・ワイン風呂・樽風呂・あがり湯・水風呂・サウナ・スチームサウナ。むしろこれだけの設備に対しての湯量が印象的なのである。浴場では,源泉掛け流しの表示があるのは,超音波・バイブラ・あがり湯・薬草である。HPでは,大浴場・樽風呂も源泉掛け流しと謳っている。掛け流しについては定義が曖昧だが,加温加水濾過がないことを私は掛け流しだと思っている。おそらく各風呂は2種類の掛け流しがある。源泉温度が36度なので,湯口からぬるい湯が出ているのが源泉掛け流し,加温されて出ているのが源泉100%という2種類である。バイブラ風呂だけは,浴槽の温度が源泉温度と同じだったので,源泉掛け流し風呂と言っても良いかもしれない。しかし,残りの風呂は加温されたジェットが出ているので,浴槽の湯自体は源泉掛け流しではない。いすれにしても源泉は100%。そして,源泉掛け流しの湯口の湯量も豊富なので,十分源泉を満喫できる。 ![]() |
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竜王ラドン温泉 21/12/4 (竜王町) |
含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。自噴の源泉掛け流し。 毎分130リットルの湯量で100パーセント源泉掛け流し,さらに自噴である。しかしこの温泉の一番の特徴はラドンだろう。しかもラドン発生装置なるもので人工的につくり出しているようだ。どんな仕組みなのか理解できないが…。「ラドン吸入室」という部屋がある。怪しさがたまらない。入ってみるとモクモクと湯気に包まれスチーム風呂のようだ。どうやらここに入浴しているとラドンを吸引できるということらしい。39度の低温で湯治的。湯口には「医学のラドン温泉」とある。怪しさ爆発だが飲んでみる。抜群の鉄臭と同時に柔らかくふくよかな口当たりのモール味。とても個性的である。ともかく湯量豊富な新鮮なお湯を堪能できるのだから,この人工ラドンに興味が湧かなくとも素晴らしい温泉であることは間違いない。 ![]() ![]() ![]() |